

障害児を異国で育てる苦労、自身の心と身体との戦い、友人・家族との葛藤、娘・千璃(せり)の誕生にまつわる医療裁判、繰り返される娘の手術・・・。
原作『未完の贈り物(2012年刊)』には母であり異国の地で働くキャリアウーマンとしての倉本美香氏本人の視点から手記の形で千璃を取り巻く8年間のお話が綴られている。
本作はミュージカル化に当たってその視点を原作者から娘・千璃さんに切り替え、彼女が感じたであろう痛みや喜び、苦しみ、そして言葉ではない父と母との対話を演劇的・音楽的想像力を借りて紡いでいきたい。
暗闇でこそ輝く光を、暗闇の中で生きるセリにしか見えない光を、少しだけ私たちの世界にも届けたい。
「多様性」が日常的な言葉となって久しいこの頃。
見た目、性別、年齢、出自・・・生まれたその瞬間に決まってしまうものはある。
その中で育ちながら見て、聞いて、感じることもまたそれぞれ違うはずなのに、どこかで「違う」という当たり前のことに違和感や不快感を覚えながら多くの人が生きているのではないだろうか。
頭では分かっていても、自分が見てきた世界から抜け出せないジレンマ。
でもどれほど違っていても、暗闇の中で初めて触れた人の温かさが、誰にとっても実は同じものである意味を、千璃は教えてくれるのかも知れない。
違うけど、でも同じ。これは「ひとつのいのち」に贈る愛と祝福の物語だ。
初演から続投する山口乃々華は、話すことができない役を圧倒的な身体表現で体現し絶賛された。母親の美香役には韓国で『ジーザス・クライスト=スーパースター』のマリア役、『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』のイツァーク役などでその類稀なる歌唱力を絶賛されているジェイミンが日本のミュージカル界に初登場。父・丈晴役はアーティストとしてだけでなく俳優としても活躍中の坂田隆一郎が務める。
美香と対立する産婦人科医オオヤマには、劇団ナイロン100℃所属で温厚で親しみやすい演技が特徴のベテラン廣川三憲が、またオオヤマの弁護士ジョーンズにはシリアスとコメディの両面で個性を発揮する小林タカ鹿が続投、美香側の弁護士ミラーを芯の強い表現が魅力の岡村さやかが務める他、金子大介、今森愛夏、尾川詩帆、加賀谷真聡がオーディションを通して初参加となった。
また今回の再演では脚本と音楽の一部が改訂される予定で、高橋亜子(脚本・作詞)と桑原まこ(作曲)、そして下司尚実(演出・振付)のクリエイションにも磨きがかかる。
・壮大なテーマを、(しかめ面で語るのではなく)“ミュージカル”というフォーマットを最大限に有効に使いながら、万人に受け止められるエンターテイメントとして落とし込んでいた良作!
・当たり前だけど当たり前でない、その人の誕生を、生きてることをおめでとうと祝福することの大切さや人の温かさに触れました。
・セリ役の方の身体表現が素晴らしく、彼女の存在と舞台で進行するドラマとの間で、違和感がまったくありませんでした。また、音楽も歌や台詞と融け合っていて、心に染みました。
・人は決して完璧ではないけど特別である。その言葉がとても響きました。歌での表現、体全身を使った表現すごく感動しました。

ニューヨークで暮らす美香と丈晴は子供を授かった。千璃と名付けられた女の子。
初めての子供に未来への希望と夢に膨らむ二人だったが生まれた子供には両眼ともに眼球がなく、知的障害も抱えていた。絶望し途方にくれる夫婦。特に母である美香は自身を責め、周りの目を気にし、そして意思疎通がままならない我が娘に困惑し疲弊していく。
ある日、思い詰めた美香はマンションの屋上から千璃とともに身を投げようとするが、そのとき屋上から見下ろしたマンハッタンのある情景を耳にした千璃が笑う。初めて目にした娘の笑顔に触れ、“この子と生きていこう”と強く誓う美香。
しかし、その決心の先には終わりが見えない千璃の手術、夫婦のすれ違い、周囲の非難、法廷闘争・・・など想像を絶する難題が幾重にも待ち受けていた。


2011年LDH主催オーディションで選出され、ダンス&ボーカルグループ“E-girls”として「Follow Me」よりパフォーマーとして活動開始。
グループ活動を経て、2021年より女優業を本格的に開始。
2022年『SERI~ひとつのいのち』の初演にてミュージカル初主演を務め、その後も舞台やミュージカルを中心に活動。
近年の出演作として、ミュージカル『SPY×FAMILY』、a new musical『ヴァグラント』、舞台『「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同-』、ミュージカル『ラフヘスト~残されたもの』、音楽劇『愛と正義』、ミュージカル『ピーター・パン』など。
2007年日本で歌手としてデビュー。2012年に韓国で歌手とミュージカル俳優としてデビュー。以降は歌手としてアルバム制作を行う一方で数多くのミュージカル作品で活躍している。
代表作には『ジャック・ザ・リッパー(グロリア)』『三銃士(コンスタンス)』『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(イツァーク)『Lizzie(アリス)』『ジーザス・クライスト・スーパースター(マリア)』『ジャンヌ・ダルク(ジャンヌ・ダルク)』などがある。
『SERI〜ひとつのいのち 2026』で日本での初ミュージカルにチャレンジする。


アーティスト活動だけでなく、俳優・声優としても精力的に活動をしており、幅広い分野で活躍の場を広げている。
<主な出演作>
【舞台】LiveMusical「SHOW BY ROCK!!」-DO 根性北学園編-夜 と黒のReflection ヤス役
『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage 夢野幻太郎役
『アオペラ』 猫屋敷 由比 役
【TV】TVアニメ「UniteUp!」東郷楓雅 役
『Don’t freak out』などの劇団公演や、『世界は笑う』、『砂の女』などのKERA作品をはじめ、近年の主な出演作品に【舞台】good morning N°5『執着の泡』、鳴らして楽しむミュージカル『セロ弾きのゴーシュ』、ゾノノキカク『Crash』、serial number『神話、夜の果ての』、TAAC『かわりのない』、ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』、音楽劇『星の王子さま』、モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』、【ドラマ】BS-TBS 火曜ドラマ9『天狗の台所Season2』、Netflix『地面師たち』、EX『相棒season21』などがある。


1997年よりナイロン100℃に参加。以降すべての作品に出演。2000年同劇団を退団。劇団ペンギンプルペイルパイルズに参加。
2015年~2019年、杉崎真宏とのユニット、WANTEDを立ち上げ、全国でコント公演を上演。現在、20年続くラジオドラマ「NISSANあ、安部礼司~beyond the avarage~」にて、安部礼司役で出演中。
ストレートプレイ、ミュージカル問わず、シリアスも、ぶっ飛んだ笑いもできる稀有なキャラクター。出演歴、ミュージカル「いつか~one fine day」「深夜食堂」「SERI~ひとつのいのち(初演)」など。
近年は、「ブルーピリオド The Stage」佐伯昌子役、「シュレック・ザ・ミュージカル」ジンジャーブレッドマン役、ラブライブ!「スクールアイドルミュージカル」滝沢キョウカ役、本格ミステリー歌劇「46番目の密室」高橋風子役、「美少女戦士セーラームーン The Super Live」北米ツアー21都市公演クイン・ベリル役など、幅広い役どころを務めている。TVCM等のメインボーカルも担当。


大学入学と同時にミュージカルサークルに入団する。主な出演作は、レミゼラブル2017(フイイ役)、マタハリ、音楽劇道〜La strada〜、デスノート2020、音楽劇ミルクマンの朝は早い(八十島役)、雲母紙鳶(主演:理鷹役)、僕と彼女と物憂げな傘(主演:僕役)、迷子(主演:堅一役)、ながめせしまに茶の湯でも(ミノル役)など。
その他、アニメの収録作品など多数出演。
2019年、少女歌劇団ミモザーヌに入団。ダンスや歌、フラメンコ、日本舞踊、華道などを習得し、定期公演に出演。卒団後は、SOARS MUSICAL PROJECT「DREAMER」、激富「ケムリ〜Silent Memory〜」など多様な作品に参加。近年は舞台だけでなく、NHK音楽番組でのバックダンサーやドラマ「あの日の食堂〜戦後80年の学徒たち〜」(NHK)、ショートドラマ、MV出演など映像分野にも活動を広げている。


在学中に俳優デビュー。卒業後、劇団四季『ウェストサイド物語』オーディションに外部キャストながらヒロインのマリア役で合格、出演。
以降ミュージカル『何処へ行く』ヒロイン、『ひめゆり』、『ザ・ミュージックマン』、『High Fidelity』『マタ・ハリ』などに出演。
また、東京ディズニーシー20周年コンサート『タイム・トゥ・シャイン!イン・コンサート』全国ツアーのシンガー、TBS系「オオカミ少年・ハマダ歌謡祭」でのディズニー楽曲歌唱、PVへ声での出演など活動の幅を広げている。
東宝ミュージカル「王様と私」で子役としてデビュー。その後は自主公演の座長を務めるなど、数々のミュージカル公演に出演し実績を重ねる。
中でもシアタージャズ・タップ・ヒップホップなどダンスを得意とし、中でもフォッシーStyleのダンスの美しさには定評がある。
主な出演作品:劇団四季『アラジン』ミュージカル『1789・バスティーユの恋人たち』『ビッグ・フィッシュ』『王家の紋章』『トップハット』『ビリーエリオット』『ピピン』『キングアーサー』『ミセン』。2025年9月より『SPY×FAMILY』へ出演予定。


脚本家・作詞家・訳詞家。ミュージカル劇団フォーリーズ在籍中にオリジナル脚本を書き始め、その後フリーとなる。オリジナル作品を書く一方、多くの翻訳ミュージカルで訳詞を手掛けている。2021年に小田島雄志・翻訳戯曲賞、2024年にMusical Awards TOKYOにて翻訳賞を受賞。近年の主な脚本作品に『アンドレ・デジール 最後の作品』、『You Know Me ~あなたとの旅~』。訳詞作品に『メリー・ポピンズ』、『ビリー・エリオット』、『ジャージー・ボーイズ』、『カム・フロム・アウェイ』、『アナスタシア』、『トッツィ』、『ファインディング・ネバーランド』など。
東京音楽大学作曲科卒業。16歳で東映 画ニメ『女生徒』の音楽を担当。作編曲家・音楽監督としての主な作品は、映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』『花とアリス殺人事件』、アニメ『ステラのまほう』、ミュージカル・舞台『梨泰院クラス』『アーモンド』『ようこそ、ミナト先生』『IMY公演 あくと』など。指揮・演奏家としては、ミュージカル『この世界の片隅に』『ムーラン・ルージュ!』『ジェーン・エア』など。 ミュージカル『いつか〜one fine day』の作曲・演奏において、第27回読売演劇大賞上半期スタッフ賞に選出。Musical Theater Writing Programにも参加し、精力的にオリジナルミュージカルを創作し続けている。


振付家・演出家・ダンサー。自由形ユニット”泥棒対策ライト”主宰。物語に寄り添った身体表現が評価され、舞台『サザエさん』劇団イキウメ『人魂を届けに』EPOCH MAN『我ら宇宙の塵』conSept『いつか〜one fine day』など多くの舞台作品でステージング、振付参加している。
東京パラリンピック閉会式ではAFTER THE GAMESパートを担当。
原作:倉本美香『未完の贈り物』
脚本·作詞:高橋亜子
作曲·音楽監督:桑原まこ
演出·振付:下司尚実
美術:乘峯雅寛(文学座)
照明:日下靖順(ASG)
衣裳:西川千明
音響:石井雄太(アントラクト)
ヘアメイク:田中エミ
歌唱指導:高原紳輔
方言指導:堀川誉(プロダクション・タンク)
振付助手:政岡由衣子
演出助手:藤倉梓
稽古ピアノ:安齋麗奈
舞台監督:岩戸堅一(Art Scene)
演奏:桑原まこ(Key.)、成尾憲治(Gt.)、山口宗真(Reed)、平井麻奈美(Vc.)
イラスト:日下明
宣伝デザイン:高橋誠己(think-small)
WEBデザイン:eclipsodesign
宣伝衣裳:尾村あや
宣伝ヘアメイク:田中エミ
スチール撮影:瀬津貴裕
PV動画製作:深沢麿央
動画撮影:角直和(極楽映像社)
マネジメント(五十音順):キャンディット、ケイセブン中村屋、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ダックスープ、プロダクション・エコー、吉本興業、LDH JAPAN
Special Thanks:米田沙織(baobab)
宣伝:谷中理音
宣伝協力:吉田プロモーション
票券:Mitt
制作:桑澤恵、麦屋渚
アシスタント:プロデューサー:山口櫂
プロデューサー:宋元燮
製作支援:杉本事務所
企画・製作:conSept
主催:conSept、一般社団法人TruBlue


東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2 F
東京メトロ有楽町線「東池袋駅」6・7番出口より直結
JR「池袋駅」東口よりグリーン大通り直進徒歩10分
都電荒川線「東池袋四丁目」より徒歩2分
ステップ・プライスによるチケット販売となります。詳しくは下記URLよりご確認ください。
https://consept-s.com/step-price/
ミラチケ実施公演
※ミラチケはアンダー22向けの無料チケットです。詳細は以下のURL よりご確認ください。
注意事項
※未就学児はご入場いただけません。
※開演後は本来のお席にご案内できない場合がございます。あらかじめご了承下さい。
※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払戻しはいたしません。
※車椅子席はA席扱いとなります。ご希望の方は事前に必ずorder@consept-s.comまでご連絡ください。
※座席からの舞台の見え方はこちらをご参照ください。
【プレイガイド】
《ローソンチケット:座席選択可》
Lコード:35399
《イープラス》
《チケットぴあ:座席選択可》
Pコード:537-789
《カンフェティ:座席選択可》
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《Ticket for Foreigner》
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