- 2019/01/12blog
-
新年のご挨拶
2019年の幕が開きました。
来年には東京オリンピックを控え、ラグビーのW杯開催、レ・ミゼラブル、がある年。
舞台業界的にはレミゼがある年とない年ではなんだかちょっと動きが違うようです。
映像業界はVR、AR、MRと「リアル」と名前はついているものの現実離れした世界が目まぐるしく展開しています。そんなに大きなものを見ていてもしょうがないので、我が身を振り返ったりしますと、conSeptは昨年大きいところでいうと盆栽と日本庭園のテレビ番組を作り、SLの映画を撮り、舞台公演を3本上演しました。
屋号を立ち上げてから2年目、法人になってからは1年目の年だったので上々ではなかったかと思います。丸尾さん、板垣さんにご協力いただいて霞が関でセミナーもやりました。
三井不動産ビルマネジメントとの共同企画『劇と暮らし』です。
年始はそのセミナーの本プロジェクトとして「ビルで働く演劇人」と題した活動が始まりました。
現在9人の若手の役者さんたちが霞が関ビル及びその周辺のオフィスビルで働きながら夜はビルの中の会議室等を使って演技について研鑽を積んでいます。
1月、2月と2ヶ月間みっちりと働き、学んで最終日となる2月28日には何かしらお披露目のイベントを開催しようと準備しています。
将来的には霞が関ビルの界隈でずっとスタディ公演とでもいうようなものを上演し続けられたらと考えています。
複数のメンバーで半年くらい公演を継続しながら徐々にブラッシュアップされていく過程も楽しめるもの、その先で演者だけでなくクリエイターにとっても時間をかけて新しい作品を生み出すプロセスを踏んでいけたらという思いです。
これは劇団でもなく、アイドルグループでもなく、商業演劇でもない・・・なんと言えばいいでしょうか、エンターテインメントの実験室のような場になればという意味を込めています。楽しめるけど同時に地味な積み重ねもある場。
そして参加する若手演者たちにとっては「働く場」となるのです。
働く場としての意味合いとして私がよく喩えで言っているのは「社会人野球の演劇版」です。
ありそうでなかった、そんな場になればと思っていますので、皆さん是非注目と応援をよろしくお願いします。さて、そんな実験ばかりやっているわけではありません。
本公演の方も4月に初のオリジナル作品となる『いつか~one fine day』をシアタートラムで上演します。
事務所が世田谷区にあるので、フィールドとしてはいずれ作品を立ち上げたかった場所です。
こんなに早く実現するとは思っていなかったので、この作品を選んでいただいた劇場の皆様に感謝です。
いつか隣のパブリックシアターでも是非よろしくお願いします^^作品自体は二人の男女の個人的な葛藤が他の登場人物たちの人生と絡みがら「よかっと思える生き方」と「よかったと思える死に方」について考えを巡らせる物語となる予定です。だからと言って深刻すぎる話になるわけではないです。
人生の機微、喜怒哀楽をきちっと盛り込んだしみじみと温かくなる作品に仕上げられたらと思います。
これについては書きたいことが本当はいっぱいあるのですけど、ぐっと堪えて作品に託したいと思います。
そして、この作品が上演される頃には次の作品についても少しお話しできるかも知れませんのでお楽しみに!映像の方はまた新しいコンテンツにチャレンジです。
まだまだ構想ばかりでなかなか地に足のつかない日々が続きますが、一つ一つ積み上げてそう遠くないうちにご報告ができればと思います。と言うわけで、今年で設立3年目となるまだまだ若輩者のconSeptです。そして考えてみたら初ブログ!
設立当初から掲げている「Simple, Small but Special」が実行できているか節目節目に振り返っています。
悩んだら帰る場所はここなのですー小さくて素朴でも特別なもの。
2019年もそういうコンテンツを皆様にお届けできるよう尽力したいと思います。
皆さんにとって幸多き一年になりますことを。conSept LLC
代表 宋 元燮